刺激的なタイトルが新聞見出しに踊る。
パナソニック、三洋の人員9割削減 3年後メド
鳥取子会社売却、北米テレビ事業は分離 (日経)
厳しいなぁ。。。
でも、三洋がパナソニックと提携→吸収される時は、やっぱり三洋自体が
かなり業績が厳しかった。
あの時、どこか他のメーカーが三洋にお金を出せただろうか?
そう思うと、パナソニックの経営判断の誤りによるリストラとは言え、誰も
責められない、そんな気がします。
閑話休題。
学生の時、工場見学ということで、三洋電機にみんなで行ったなぁ。
同期の一人は就職したけど、彼は今何しているだろう?
工場見学の時、食堂に案内されて、うどんが100円位で食べられるような
ことが自慢のような話を聞きました(食費が安く済みますよ、という意図。)
そして、学校給食のような食器。。。
ちょっと、悲しかった。
工場の中は音楽が流れていて、その中を工員の女性が機械のように手早く
仕事をしていました。
まさに、「ライン」の仕事。
そういう光景を見て、私は、「これで大丈夫だろうか?」と思ったものです。
当時、すでに家電は大手(松下、東芝、ソニー、日立など)が乱立しており
同じ様な製品を横並びに開発して販売していました。
差別化は何?
成績の関係もあって(笑)、上述の大手企業は最初から就職面接を
受ける気が無かったのですが、それでも10年、20年後はどうなのかなぁ
と当時から不安を感じていました。
なので、家電メーカーの不況は、決して液晶テレビの問題や円高の問題
だけでなく、「構造不況」だと思うのです。
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話を戻して、今回のリストラ報道。
Win-Winの関係になるはずが、Lose-Loseの最悪の結果に。
近所の三洋半導体工場は気がつくとオンセミ(On semiconductor)に。
(OnSemiって一般の人には馴染み薄いだろうなぁ。。。)
エネループはPanasonicになってしまった。。。
そう言えば、家電や半導体が苦しい時、救世主として頑張ったのは
エネループだったり、ゴパンだったり、洗濯機AQUA(アクア)だったり、
色々と新しいことに挑戦し、ある程度成功していた。
エネルギーに注力することということで太陽光発電もシェアが大きかった。
個性的な挑戦で成功した分野は、消えてしまうのか。。。
さようなら、三洋。。。
しかし、今回の報道でパナソニックのイメージダウンは計り知れないだろう。
こういうことで、結局ブランディングに傷が付くことをもっと避けるような、
構造改革案であれば、と思うと残念でならない。
硬い話ですみません。。。
では。