被曝者を生みながら作るエネルギー・・・それが原発の真実
正直言って、今回読んだ本はブログに書かないでおこうと思っていました。
それは、あまりにもショックが大きかったからです。
本のタイトルは「知られざる原発被曝労働―ある青年の死を追って」です。
内容について記載しようと思ったのですが、たまたまこの本の中に出てくる
「放射線管理手帳(略して放管)」をググっていたらこの本の内容についてWebに
ありましたので、参考までのリンクを張ります。
被曝と人間 第3部 ある原発作業員の死 (中国新聞)
まさにこの亡くなった人のお話がメインです。
放管手帳が死後に改ざんされたこと。
白血球の値が異常であったにも関わらず、異常無しとして勤務させたこと。
「通院中だったのに健康診断の結果、作業従事可とされていたり、入院中にも
かかわらず職場の安全教育を受けたことになっていたり…。健康診断もそう。
白血病と診断される一年半前、白血球数が一万三千八百と、異常に高い記録があった
それでも判定は『異常なし』だった」
中部電力が遺族に述べた言葉が衝撃的でした。
「(中略)もっと出世すればデスクワークになって被曝量は減ったはずだ」
元々、彼は電力会社の社員ではなく、下請け会社(関連会社)の技術者であったのに
中部電力に出向という形になったということでした。
早い話、電力会社からも人を出さないといけないということで、このような手を使って
外部の人間を「使い捨て」にしている、そう思わずにはいられませんでした。
最後に著者が、交通事故などの事故に比べて原発関連の死者が少ないという
例を挙げていました。
一般の事故死は通常、装置の故障、不具合、不注意などの原因によって
発生するもの。
ところが、原発関連従事者は、
被曝すること自体が労働の本質であり、ノルマですらある
と述べています。
放管手帳も当人には渡されないそうです。
被曝量を自分で確認したいと申し出ない限り見られない・・・
弱者の立場の彼らが申し出ることはほとんどありません。
自分がどれだけの量の被曝を受けているのか、死ぬまで知ることができない現実。
言葉が見つかりません。。。
この本は1996年の発行されたのに、現在も何も変わっていない。
本来なら、被曝量について許容値を簡単に安易に変更してはならないはずなのに、
福島第一原発事故後、非常措置として許容値を一気に緩めた国。(後述)
安全に動かすために、定期点検をしている時が最も被曝しやすいそうです。
そう、今、原発が止まっていると言っても彼ら労働者は常に死と隣り合わせなのです。。。
ちょっと作業を間違えたら、即死の世界。。。
被曝者を生み出すことによりエネルギーを得ているのが原発。
もう一度、その重みを認識したいものです。
参考記事 (東京新聞記事より抜粋)
保安院「福島事故は別枠で」 作業員被ばく 上限緩和要請 (2011/7/28付け)
保安院の説明では、寺坂信昭院長が四月一日、厚労省の労働基準局長と面談し、
今後、収束作業で作業員が被ばくしていくと、現在の作業員の被ばく線量のルールでは、
やがて人手不足になる恐れがあると説明。
既に政府は、福島第一の事故の収束作業に限って、被ばく線量の上限を250ミリ
シーベルト(通常の上限は、年間50ミリシーベルト、五年間で計100ミリシーベルトまで)
まで緩和していたが、寺坂院長は、福島第一での被ばく量は、通常時の上限値に
含めないよう緩和を求めた。
この通り緩和されると、仮に福島第一で250ミリシーベルトを被ばくしても、別の原発に
移ってしまえば、「五年間で100ミリシーベルト」の枠が残ることになる。
最悪の場合、二年間で350ミリシーベルトまでの被ばくが認められることになる。
(以下、略)
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