ユニクロの不安は2つあると思う(経済、経営、ビジネス)
飛ぶ鳥を落とす勢い、また一人勝ちという「優等生」だったユニクロ。
近頃は、ちょっと不振の様子。
ユニクロについて書きたいことが2つ。
まず、1つはやはり今、「新しい提案」が足りないかな?
今まで、「フリース」とか「ヒートテック」とか、新しいアイディアを提案したから
ここまで伸びたのに、今年は何かあったかな?
元々、ビジネスモデルは単純なので、他社が同様のモノを真似るとすぐに
追いつかれてしまう。これは、普通の家電、パソコン、携帯などと同様のこと。
そしてもう1つは、経営者 柳井さんの考え方。
私は彼が偉大だなぁと最初思ったのは、元々創業者であることもあるけど
一時期不振になった後に再登場して見事に復活させたこと。
それで、彼の著書「一勝九敗」を読みました。
参照元:Amazon
レビューだと大絶賛ですよね。
売れている時って、みんなそれが「正義」だと思うのでしょう。
しかし私は読んでみて、すぐにこの人の考え方にちょっと不安を覚えました。
うまく書けないけど、「これで続くのだろうか?」という不安。
彼の元から彼の考えについて行けずに辞めた多くの優秀な社員、管理職の
話もありました。
昔からの長い付き合いの、本当に片腕と呼ばれるような人たちも去っています。
付いてこれなければ辞めろというような感じ。
そういったところなどから、何となく、彼の「冷たさ」を感じたんです。
(厳しいというのとはちょっと違う感覚。)
完全な実力主義。とにかく競争ばかりの方針。
何だろう、本当にいい物を作る会社、いい製品をお客様に喜んで貰う、
それはもちろん大切だけど、「働いている社員の心」も大切にするのでは?
モノより大切なのは人だと思う。
以上のように、この会社の危ないところは、とにかく拡大路線に進んで
いて、「新しい提案」がなければ差別化は厳しいということ。
そして、「勝ちさえすればいい」というような価格競争(グループ会社のguの
990円ジーンズとか)、市場破壊。。。
何かの雑誌か本にも書いてあったけど、今の日本がやらないといけないのは
ユニクロモデルじゃなくて、他のアイディア重視のモデル。
価格競争のモデルではもう新興国に勝てるはずがない。
ちょうど、業績不振の報道があったから書いたけど、いつかはこうなるのかな
とずっと前から思っていました。
ある意味、後継者問題も言われているけど、逆に新しい人が新しいユニクロを
作った方が、私はまだいいのではないか?と思うのです。
今後はどうなるのでしょう?
私の予想通りか、それともまた復活しユニクロ神話を作るのか。。。