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2011年9月23日 (金)

高校での漢文について(日本の教育の不思議)

高校生の時、漢文が嫌いでした。

Kanbun

中国語って世界の言語の中でも最も美しい発音の言語と聞いていました。

詩というのは、「音楽」のようなものです。韻を踏んだり、その「音」の美しさを
楽しむものだと思っています。

ところが、漢文の授業はご存じのように原文(白文)に美しくない返り点など
付けて「日本語読み」する科目です。

その昔、英語を学ぶ時漢文同様に返り点で理解しようとしたと聞いたことがあります。
もし、そうなっていたら、と思うとぞっとします。

つまり、
「本来音楽として楽しむ漢詩を日本語発音にしてその美しさを台無しにしている」
「他国の言語を自国の言語より劣っているとして、日本語に無理に変換している」
ということがとても嫌だったのです。

漢文の先生の職を奪うつもりもありませんし、高校生は「大学受験」の目的のため
勉強すべきです(私も今はそう思います)。

漢文の先生に言わせると、「音を楽しむ学問ではなく、中国の古典にある思想や
人を思いやる気持ちなどを理解する学問」。つまり、あくまでも母語の日本語の
思考力を高める学習と主張されると思います。

でも、ここからわかることは日本人はいかに外国語を「目で見て理解しよう」と
しているかがわかる事例ではないでしょうか?

私は、やはり漢文は中国語で楽しみたいな。
もちろん古典ですので、決して簡単ではないですし、とてもそんな時間もありませんが。

おまけ:
シラー(だったかな?)という詩人がいました。
ある日、自分の詩を詠んでいる大工を見て、彼の仕事場をめちゃくちゃにしたそうです。
何をするんだと言う大工にこう言ったそうです。

「あなたは私の作品を美しくない発音で詠んでめちゃくちゃにした。
だから私もあなたの作品をめちゃくちゃにしたのだ。」

それくらい、詩というのは音が大切だということです。

せめて音楽の時間のように、本物の漢詩の音を聞いて鑑賞する、というような
文化の楽しみ方があってもいいと思うんだけど。。。

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